終の棲家問題。

若い頃はそんなに思わないことなのかもしれないけれど、老後生活が射程に入るようになると、終の棲家が気がかりになってきました。

「生まれてからこの場所」「ここにずっと最後まで」「終の棲家はここ」と迷いなく言える方もいらっしゃいます。そう言える人をうらやましく思ったことが何度もあります。

もちろん今までも、根っこを下ろそうとは考えたこともあったし、家を構えることがそうすることだと思ったこともありました。

落ち着きたいと自宅を構えてもなぜかそうならず、再び移動。なんで私はこうなのかな?って、そう悩んだこともありました。

たぶん、タイを知って、違うドアが開いたからでしょう。

今は、自分の好きなことして、好きな場所に住める自由って、それはそれで自分らしいと思えるようになりました。


パソコンのハードディスクに、初めてタイに降り立った時の写真を見つけました。


緊張していますね。初めて見るタイ文字、タイ語のアナウンス、ドキドキでした。

私がタイに初めて行ったのは、2012年。だから、タイとのお付き合いは、まだ、10年も経っていません。

死ぬまで海外旅行なんかしないと断言をしていた私ですから、この時に違うドアを開けたとは思うのですが、その後何度もタイに行き始めるようになるとはこの時は考えてはいませんでした。




2015年からの私といったら、まるでタイに取りつかれたかのよう。

5年間で14回も、訪問を繰り返しました。(バンコクかチェンマイという2か所限定ですが)

よくぞ、まぁ、行ったなって、自分も驚いています。

タイの文化に興味を持ち、タイマッサージを学び、人さまに施術するようになり、誰がこんな50代を想像していたでしょう。

今までとは違うドアが開き、見たことのない景色が広がった50代でした。



終の棲家、そろそろどこかに根を下ろしたいと思ったのは誰だったのかしら?


タイが終の棲家とは思わないけれど、そこでやりたいこと見たいことがまだいろいろとあります。

でも、今は、タイに行きたくても、簡単には行くことができません。

タイで撮ってきた写真を見ては、何とかしていけないものかと考えています。

あーあ、どこでもドアがあればいいのになぁ。


終の棲家って、やっぱり家じゃないんだな。

青空と太陽、一緒にいたい人の傍、自分らしくいられる、居心地いい……。

あっ!今も、結構そんな感じで過ごしてる!

それでは、またね。チョークディナカー