ブログを書くのは久しぶり。

９月中旬に行った手術後の病理検査で、ようやく診断が下りました。ただし、この時は、新たに検査が必要になるとは、思ってはいなかったのですけどね。

癌が見つかったと告げられた言葉の威力は、想像以上の衝撃でした。

少し気持ちが落ち着いてきたので、今までのことを思い出しながら、書き留めておこうとキーボードに向かっています。

手術前日、ひどい雷と雨で電車が止まり、娘の帰りを心配していると、入院先の夫から、「夕食はハンバーグ、おいしかったよ」とLINEメッセージが入りました。

最近は、暗くなってからひとりで家にいることはなく、それに慣れっこになっていたなって気づきました。

眠れない夜を過ごし、お腹がキリキリ痛みだしました。情けないけど。

手術日には、家族が付き添えるとのことで、朝から、病院へ向かいました。（現在は、入院中の面会はできません。）

外来受付で体温を測り、名前と病室を記入し、名札をもらいます。今はコロナ禍であるということを感じる一瞬です。

夫の病室に着くと、紙パンツとサージカルストッキングが必要だということで、ふたりして別棟の売店まで、目当てのものを捜しにいきました。

購入し着替えて病室で待っていると、看護師さんが迎えにやって来ました。手術室前まで、一緒に歩いて向かいました。

夫の手術に付き合うのはこれで３回目。手術室のドアが閉まるのを見ながら、ひとり病室に戻る、何度経験しても嫌なものです。

病室には他の患者さんもいて落ち着かないので、ナースステーション脇にあるラウンジに座って待ちました。

どうやら、待ちながら、Facebookに気持ちを吐き出していたようです。

２時間半ほどで手術は無事に終わりました。

術後の説明に呼ばれ、簡易検査で、癌が見つかったこと、切り取った肺の細胞を詳しく調べ、最終的な診断が出るとのこと、すでに両肺に広がっているので、ステージⅣだということ。

切り取った肺を見せてもらうと、きれいなピンク色。これがそうと言われた部分には白い粒がポツリポツリとありました。

8年前の甲状腺摘出手術の時は、私、余裕があったんですね。摘出した甲状腺を写真に収めています。今回はさすがに写真に収める気にはなれず、動揺を隠せず、椅子につまずきながら、部屋を出ました。

麻酔から覚めて、病室に戻ってきた夫、ベットにあちこちから管が出ている状態で寝ている彼には、私が聞いた結果を伝えられませんでした。

しばらく付き添ったあと、あとは看護師さんにお任せして、私は頭が真っ白のまま、家に戻ることにしました。

家に戻ってから、ネットで検索して、検索結果にもっと頭が真っ白になりました。この日から、情報を集める日々が続くのですが、それについてはまたの機会に書きたいと思います。

その後順調に回復して、２日後には退院が決まりました。私は、駐車場でエンジンをかける練習して、何年かぶりに運転をして病院へ迎えに行ったのでした。人生は思いがけないことの連続です。（助手席の夫から、平日は運転しない方がいいねって言われました。）

病院の受付で入館の手続きした時、「退院おめでとうございます」って言われたんですが、心の中で、「めでたくない」と返事してました。言葉って、むずかしいのだ。

全身麻酔で肺の一部を切除手術して、治療には手術ができないことがわかるってなんだか……と、夫と顔を見合わせて苦笑い。

今では、お互いそんな話も出来るようになりましたが、しばらくは、術後の痛みでしばらく寝返りもうてない様子に、複雑な気持ちでいました。

今日はここまで。

ではまたね。チョークディナカー