痛みとサバイ
今日も朝から雨が降っています。
一宮駅ビル |
先日の記事に出てきた「せんき佛」、和尚さんも入定したくなるほどの痛さって、どんな病がだろうと、気になったので、調べてみました。
「ついに生きながら棺に入って入定を・・・」 |
説明文には、神経痛疝気と書いてありますが、せんき【疝気】と調べてみるとは、「発作的に起こる下腹部の激痛がおこる病のこと」とだそうです。
現代だと、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃痙攣、脱腸、胆石、尿路結石などという病名がつくだろうとのことですが、医学が今ほど発達していなかった江戸時代は、下腹部に起こった激痛を伴う病は、すべて疝気と呼んでいたようです。
疝気は、落語でも語られています。
夢に出てきた疝気の虫に、医者が腰痛を起こす方法を尋ねると、
「へえ、私らは腰の辺りに住んでいまして、吊る痛みをチントトチンと言い、張る痛みをパッパッパと呼び、“チントトチンのパッパッパ”と踊りながら筋を引っ張って痛みを起こさせるのです」って答えるのです。
落ちは「別荘がなくて。」落語の中では、疝気は男性の病として描かれています。
稲沢にある「せんき薬師」(西福院)による疝気の説明では、
「疝気筋(せんきすじ)」という、疝気の時に痛むスジや筋肉の病などもあり...、当寺に伝わる「せんき」の内容として、腹部の痛みや、全身の筋(スジ)や腺(せん)に関する病気{神経痛、リューマチ、肩・腰・足痛、脱腸等}をいい、それらの病に特に霊験とご利益のあるお薬師さま...」
と、病の定義はもうすこし広いようです。
(えっ?筋?腺?それって...。と思う私はタイ式マニア🙄)
原因を虫にたとえた昔の人の想像力ってすごいと思います。
腰痛の虫 |
こいつのせいかと思うと、安心できる気持ちになってくるから不思議です。
では、痛みの反対は?
【快】「心地よい、気持ちいい、快適」ですね。
「心地よい、気持ちいい、快適」は、タイ語でサバイ สบาย(sa baay)って言います。
タイでは、サバイであることがとても重要です。
日本では、それが一番に重要なことにはならない気がします。
ひとりひとりの快か不快かは境界線が違うはずなのに、みんなが位置を合わせようとして、みんなが我慢して暮らしているような気がするのです。
頑張り屋さんが多いのかな?
脳の本能的な部分は、「快」は安全と判断して取り込もうとするし、不快は「危険」と判断して、避けようとするらしいのです。
だとしたら、「新型ウイルスは危険」と聞くのは不快だけど、今は、それから逃げられない生活なので、脳にとっては相当ストレスがかかっている状態だと思います。
この年齢になると、若い頃のように環境の変化に順応できないし、感受性も鈍くなっているから、気づかずにストレスフルだったのかも知れません。
昨日、シビックテラスに響く篠笛の音色を聴いていたら、「あっ、とっても疲れてる」って気がつきました。
こんな時、お気に入りの場所でお気に入りのマッサージを受けることができたらどんなにいいでしょう。
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