ご存じの方もいらっしゃると思いますが、2019年12月13日、UNESCO(ユネスコ第14回会議)にて、นวดไทย (ヌアッドタイ)が無形文化遺産に認定されました。



「すごいねぇ、世界遺産になったの?」と言われたりしますが、厳密に言うと、世界遺産と無形文化遺産とは若干違うのです。

文化庁の説明を引用すれば、

世界遺産(World Heritage)とは
文化遺産及び自然遺産を人類全体のための世界の遺産として損傷,破壊等の脅威から保護し,保存することが重要であるとの観点から,国際的な協力及び援助の体制を確立すること。

無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage)とは
口承による伝統及び表現,芸能,社会的慣習,儀式及び祭礼行事,自然及び万物に関する知識及び慣習,伝統工芸技術といった無形文化遺産について,締約国が自国内で目録を作成し,保護措置をとること,また,国際的な保護として,「人類の無形文化遺産代表的な一覧表」や「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」の作成,国際的な援助などが定められている。
ということで、世界遺産は、有形で人類共通の遺産、全体にとって価値があり保護されるものと書かれているのに対して、無形文化遺産は、表現、慣習、技術、知識といった無形であり、保護は自国内ですることと書かれています。

選考基準は、

1. 人類の創造的才能の傑作としての卓越した価値
2. 共同体の伝統的・歴史的ツール
3. 民族・共同体を体現する役割
4. 技巧の卓越性
5. 生活文化の伝統の独特の証明としての価値
6. 消滅の危険性

誰が見てもわかる建築物などとは違って、文化や技術は、価値がわかっている人たちが価値を認めてもらうようにある意味形にして認めらるわけですから、タイの方々は、大変うれしかったことでしょう。
ちなみに、日本では、アイヌ古式舞踊、結城紬、小千谷縮・越後上布、来訪神(仮面・仮装の神々)などが無形文化遺産に認定されています。
なんだか、日本の場合は、6番の理由が大きい気がするなぁ(;´・ω・)

まぁ、言葉の綾というか、細かい話をしましたが、世界遺産と無形文化遺産は違うといっても、世界からその価値が認められたことには間違いありませんね。
タイマッサージを学んだものとして、大変うれしいニュースでした。

これを契機に、日本で、「タイマッサージは、タイでは医療として認められ、健康づくりにも一役買っている」という認識が広がり、観光産業のマッサージとは一線を画した面を皆さんに知ってもらえると嬉しいです。

チェンマイのマッサージスクールにて

タイマッサージって、世界一気持ちマッサージって言われているんだよ~!

あぁ、マッサージ受けたくなっちゃった。

いつかまた、チェンマイのスクールにも行ってみたいなぁ。

訳あって、すっかり遠ざかっている私なのです。

それでは、またね。

チョークディナカー!